2013.07.31 Wednesday
エゴがある理由。エゴが崩壊したら…
タロット講座の日でしたが、話題として
自殺の話がでたのでちょっと書いておき
ます。
自殺といっても色々ありますが、今日とり
あげるのは、自殺の前にすでに死んでしま
ったような状態の場合です。鬱と診断され
る場合が多いですが、鬱になったきっかけが、
薬物依存だった場合です。
勿論、鬱と診断されてから薬を処方される
のはそれでいいのですが、もともと薬物、
アルコール、ドラッグに依存しすぎていた
場合、外側からとりいれた物質を引き金
にものすごい幻覚、被害妄想、すべてが
悪、世界が崩壊した様をあらかじめ体験
している場合があります。
これはすでにエゴが不適切な形で壊されて
しまった例です。古いコピーですが、
『覚せい剤やめますか?それとも人間やめ
ますか?』
というのがありました。まさしく普通の
感じでエゴを保てなくなるので、生きている
意味がなくなってしまう、人間として生き
つづけることが難しい場合があります。
わざとこの様にエゴを崩壊させて(薬物依存)
洗脳し、殺人マシーンのようにすることも
できます。(サリン事件はそのパターン)
洗脳された場合は目的があるから、いいとは
いえないけど、死からはすこし遠ざかります。
洗脳のプログラムによって生きるわけです。
しかし、洗脳もなにもなくコントロール
できない状態でエゴの崩壊を迎えてしまうと
あとは『死』しかなくなります。身体は
生きているし、人とも会話もできるには
できるのですが、エゴが普通に働いていた
ときとは、見える世界が全く違います。
本人は「前からそうだった」というかも
しれませんが、前とは違うはずで。
エゴは壊れてしまっているし、生きている
ことが不自然なので、身体の死も迎える
で、自然になろうとするのです。
通常、人生で経験する一般的なトラウマ
ではこの状態まではいきません。薬物など
で身体のバランスを強制的に変化させた
場合に起こりうることです。
ただし、薬物をつかわなくてもエゴが
溶けていく場合があります。溶けると
表現しているのはエゴがなくなったり
壊れたりするのとは違って、統合するの
です。それが覚醒です。
覚醒をめざしていて、薬物依存ほどでは
ないですが、エゴの崩壊に近いを体験する
ことはありえます。ですが、通常生きるのが
難しくなるわけではなく、それこそショック
はうけますが、結果的により統合の方向
にいきます。しかし、間違った覚醒のイメ
ージや修行、トラウマ的な神秘体験から
薬物で強制的に変化させられたものに
近い体験をしてしまうこともあります。
覚醒におけるエゴがとけることと、不適切
にエゴが崩壊する場合の違いやその理由
についてはまた改めて書くつもりです。
今日いいたかったのは、エゴを悪い、と
してしまう場合もあるけれど、エゴがない
と通常生きていけなくて、とても必要で
大切なものだということです。意味がなく
てエゴがただ存在しているのではなくて、
この世界で生きるためにはエゴがあるのは
重要なことなのです。エゴの悪い側面は
もちろんあるけれども、それは単なる側面
であって、エゴ自体が悪いわけではない、
ということをお伝えします。