2010.09.30 Thursday
知識と体験
ある海外ドラマをみていて、登場人物の
女性の口調がかわり、それをみた主人公が
「それはいま流行りの交渉術でも使っているのか?」
最初は茶化すのですが、途中で、
「きみはみんなを操作しようとしているだけ
じゃないか!」
と怒りだすシーンがありました。
それをみていて、確かに、奥底までみない
人たちには、単なる知識で得たやり方が
通用するけれども、本当のところは、
それはたんなるやり方であって、深いレベル
では通用しないよなぁ〜と思いました。
昨日の記事でもあげた、陰と陽の話につながる
のですが、知識というのは陽の部分で
これだけだと通用しないというか片手落ちと
いうことなんです。
知識というのは単に知識としてもたらさる
のではなくて、体験、感覚などの
存在する、ただある、
というものを体系化、言語化したものが
知識です。
NLP(神経言語プログラミング)の成り立ちは
まさしくそうです。
特にミルトン・エリクソンはいわゆる催眠状態
にいれなくても(暗示にかけなくても)ちょっとした
言葉やボディランゲージをつかって
セラピーをしてしまい、相手の抱えている問題
にふれることもなく(!)解決することも
あるという伝説の持ち主です。
NLPはエリクソンをはじめとする、天才セラピスト
の手法を体系化したものです。
NLPの体系を学べば、知識は手に入ります。
でも、どうしてそうなんだろう?という
体験、感覚として学んだ本人が落とし込む
ことができなければ、ただの知識です。
「いま目がこっちむいたから嘘ついたでしょ?」
とかそんなんだけじゃ、ただの迷惑です(笑)
もともとの3人の天才セラピストは体験、
感覚としてわかってやっていたはずです。
例としてたまたまNLPをあげましたが、
どんな知識でも同じことがいえます。
体験、感覚的にしっくりこなければ、無用の
長物どころか、害になります。
知識=陽、と体験=陰、のバランスが
大切です。
では、害にならないようにするにはどうしたら
いいのでしょうか?害が大きくなった
最悪の場合というのはどういうことなんで
しょうか???