昼間映画をみにいきました。
THE KING 罪の王
話は正直言ってあんまり・・・(汗)なんですが、音楽の使い方や、独特の
まったり感が主人公のわけのわからなさを強調していました。
悲劇そのもののようなストーリーなのですが、特に人物に関して
しっかり描いているわけでもないし、シェイクスピアのようにセリフが全部
説明してくれてるわけでもないので、ストーリー的には???ですが、
そこも含めて主人公の闇を表現しているのだと思います。
大して説明もなく話が進んでいく点と、どろどろっぷりがシェイクスピアという
よりはギリシア悲劇のようです。
最後の方のシーンの主人公を演じるガエル・ガルシア・ベルナルの目がすごい
です。目だけですべてを表現できちゃってます。
ふつーにみるとすんごい後味悪い映画ですね。
この話のなかででてきたのは痛烈なアメリカ批判です。
アメリカ人がみると「罪」や神とは、というのを考えされられるのでもっとズシンと
くるのではないかなぁ〜
この映画のなかで主人公の父が牧師、その息子の腹違いの弟が大学生で、
大学のカリキュラムに対して、進化論をやめて、(真実)を教えるように、
という運動をしています。
アメリカではキリスト原理主義がはやっていて、ダーウィンの進化論を
信じる人が半分以下、という状況になっています。
聖書によると神がすべてをお創りになり、神は完璧であるから、完璧にすべてを
創ったはずだから、進化論は認めない、という考えが広がっています。
まるで、ガリレオの地動説を認めず、天動説を支持しないとダメだ、という時と
同じように。
これは魂意識と身体意識は別のものだ、という考えを使えば最初の瞬間にすべて
が完璧であるという考えと進化論が同時に成り立つことがわかります。
魂意識ははじめから完璧で変化のない存在です。変化、成長ができないので、
身体意識と手を組んで、変化や経験を楽しむことができます。
身体意識は進化し続ける存在です。完璧ではないのですが、魂意識と組むこと
によってより変化、成長していく存在です。
魂意識は完璧で変化しない、身体意識は進化していく、ということなので
どちらの説も真実を言っているということになります。