通常は、帯(オビ)に本文の一部が書いてあることが多いですが、これは帯じゃなくて、カバー下部にしっかりとこう書かれています。
世俗的なことと、スピリチュアルなことを分ける考えが消えた。
流れに任せると、人生はひとりでに花開いた。
誰でもはじめは自分の体験している現実と、スピリチュアルなことが分かれている、別物、と感じたりするものなのですが、ある時から上記のようになってきます。
自己矛盾がなくなり、統合されていくことで、分離する見方が自然となくなっていきます。
この本はこの著者の自伝的なもので、以下の流れになります。
第1部 目覚め
第2部 偉大な実験が始まる
第3部 孤独から奉仕へ
第4部 宇宙の流れに委ねるビジネス
第5部 お金では得られないもの
第6部 自然な成長の力
第7部 暗黒の雲が虹になる時
第8部 爆発的な拡大
第9部 トータル・サレンダー
細かい章立てでは若干のネタバレ?がありますが、これだけだと何のことかわからないのですけれども………
最初からいい感じで目覚めている著者は次々に物事を手放し、サレンダー(降伏)し、自分のエゴの声を脇に置いて進んでいきます。
その時々での葛藤はあったとは推測されますが、するっと順調に、そして魂の導きに従って人生がいい感じで展開していくので………
『マイケルさん、首尾一貫していて素晴らしいなぁ〜』
と思うと同時に………
『え?そこまでサレンダーじゃなくね???順風満帆じゃないですか!!!』
っていう感想だったのですけれど………
最終的にはめっちゃサレンダーなさってました(汗)
普通に生きてたら、あんなことに出会わないと思うのだけれど………
そしてそんなすごい感じ(ネタバレにならないようぼかすしかない、汗)なのに、いわゆるスピリチュアル系にありがちな、カルマだとか、別の転生の話にしてたりはしてません。たぶんこれくらい瞑想三昧の方だったらわかってるでしょうに〜
読み物として、自伝としてふつ〜に面白い!ですし、自分の好き嫌いを手放して(エゴ的なものを超えて)生きる、ということがわかるので、スピリチュアルに興味がある、どんな方にもオススメ!です。
ただ、表紙にあるように、スピリチュアルと現実的なものをもう区別しなくなった意識状態なのと、初めの第一部から結構レベル高い?独自の人生の選択をしていく著者なので…………しっかりと!理解するというところまでだと、上級者向け、少なくとも『エゴを脇に置くのがわかる〜』『エゴを超えた魂のささやきの方が大切なんだよね〜』というのがわかっていることが必要になります。
ちなみに………
普通にスピリチュアルを興味を持つと………現実とスピリチュアルが分かれている感じ
スピリチュアルをしっかりと体験していくと………現実とスピリチュアルに分かれ目がない!同じ?!と気づく
わかったつもりのスピリチュアルオケラ、またはその予備軍………口では全てがスピリチュアル!と言うけれど、現実に働きかけることができず、実際は現実とスピリチュアルがもっと乖離していく
というところだったりします。
オケラさん、オケラ予備軍さんがこの本読んでへんな影響受けちゃうと、サレンダー………という意味を間違えてしまうかも………です(汗)この本に限ったことではないですが。オケラさん的な『諦めて何にもしないも〜〜〜ん』というサレンダーではないですね。著者の方きちんと現実に対処してますから。
この本の前に(本書でも書かれた経緯は書いてあります。それもサレンダー的な出来事)もう1冊出されているそうなので、ちょっとHonyaClubで取り寄せてみました〜。楽しみ〜